不動産売却に強い-有限会社住販

住みながら家を売るメリットとデメリットは?成功のコツと注意点も解説

<監修者>

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縄田 良太

有限会社「住販」代表取締役。売り主様の希望をよく聞き、緻密に考え抜いた販売戦略で売却することを大切にしたスタイル。地元に根ざした経営スタイルが強み。
保有資格:宅地建物取引士

現在住んでいる家を売却したい方の中には、住みながら家を売る方法を探している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家に住みながら売却することは可能です。住みながら売ることで、じっくりと買主を探せるメリットがあります。一方で、買主が見つかるまでに多くの手間がかかるデメリットもあるため注意しましょう。

この記事では、住みながら家を売る際のメリットとデメリット、注意点についてわかりやすく解説します。

住みながら家は売れる?


家に住みながら売却することは可能です。

住みながら売却することで、仮住まいなどで費用が不要なため、経済的な負担を軽減できます。新しい家に移ってから売却すると、二重ローン(現在の家と新居の両方のローン)や仮住まいの家賃支払いが発生し金銭面の負担が増えてしまいます。

余計なコストをかけずに住宅を売却したい場合、住みながら売るのも一つの選択肢として考えておきましょう。

住みながら家を売るメリット


住みながら家を売るメリットは、資金計画を立てやすいことや、じっくりと時間をかけて買主を探せることです。ここでは、住みながら家を売るメリットについてわかりやすく解説します。

急がずに売却活動ができる

普段住んでいない家を売却する場合、そのまま保有していると余計なコストが発生するため、できるだけ早く売却する必要があります。できるだけ早く売却することを優先した結果、仕方なく売却価格を下げて販売される方もいらっしゃいます。

一方、家に住みながら売却する場合は、現在の家に住みながら売却できるため、余計なコストを心配して、急いで売却する必要はありません。

無理に売却価格を引き下げる必要もないため、より適正価格に近い値段で売却できることは、住みながら家を売るメリットのひとつです。

内覧で生活イメージをアピールしやすい

住んでいる家を売却する場合、実際に住んでいる状態の自宅内を内覧するため、家具の配置や部屋の使い方などの生活イメージをよりリアルに感じていただけます。

実際に生活している空間を見ていただくことで、買主は実際に住む未来を想像しやすく、売却に繋がりやすいメリットもあります。逆に、内覧した家があまりにも生活感のある空間だった場合は、買主に悪い印象を与えてしまうため注意しましょう。

資金の計画が立てやすい

住んでいる家を売る場合、まだ住宅ローンが残っている状態で売却することもあるでしょう。仮に、そのような状態で新居を購入し、また新たに住宅ローンを組んでしまうと、2重ローンになるだけでなく固定資産税も2倍かかってしまいます。

住みながら家を売る場合、売れる見込みがついてから新居の準備を始めることもできるため、住宅ローンの返済や固定資産税が2重にかかる期間を最小限にできるメリットがあります。また、売却益を新居の住宅ローン返済に利用することも可能です。

売却後の資金繰り計画を立てやすいことも、住みながら家を売るメリットのひとつです。

住みながら家を売るデメリット


住みながら家を売る場合、現在住んでいる自宅内に招き入れて、住宅を内覧してもらうこともあるでしょう。購入希望者が内覧を希望された場合に、売主の負担が大きくなってしまうことは、住みながら家を売るデメリットのひとつです。ここでは、住みながら家を売るデメリットについて解説します。

内覧のスケジュール調整が必要

内覧の問い合わせが頻繁にある場合、自分の生活との兼ね合いを考えつつ、スケジュールを調整する必要があります。内覧の申し込み状況に応じて柔軟に対応しなければいけないことで、生活リズムが崩されてしまうこともあるでしょう。

生活感がですぎると印象が下がることもある

自宅を内覧してもらう際に、家の中があまりにも生活感に溢れていると、内覧者に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。悪い印象を与えてしまうと、逆に物件の魅力を下げてしまい、興味をもたれない可能性が高くなるでしょう。

こまめに掃除が必要

内覧がある日は、部屋を片付けるだけでなく、お風呂などの水回りや玄関などの細かい部分まで掃除しなければいけません。

もし、部屋が散らかっていたり汚れていたりした場合に、内覧に来た方に悪い印象を与えてしまう可能性もあります。そのような事態を防ぐために、こまめに掃除をする必要があり、そうした心配事がストレスに感じてしまう方もいるでしょう。

住んでいる家を売るためのコツ


住んでいる家をスムーズに売るためには、内覧の際に隅々まで見てもらうことや、複数の不動産会社に査定依頼をすることが大切です。

ここでは、住んでいる家を売るためのコツについて解説します。

複数の不動産会社に査定依頼をする

複数の不動産会社に査定を依頼し、各社の強みやサービス内容を比較することで、高く売却できる可能性が高くなります。

専門知識を持った不動産会社に依頼すれば、これまでの経験などを含め個々にあったアドバイスをもらえるため、売却がスムーズに進みやすいでしょう。

内覧の際には、隅々まで見てもらう

内覧の際には、内覧者が家の隅々まで確認できるように案内することが重要です。

住んでいる家を内覧する場合、お風呂場やトイレなどを見たくても、住んでいる方に遠慮して見れないこともあります。

家の良さを最大限に伝えるためにも、相手が聞きづらいことに配慮して家の中を案内しましょう。

家内の環境を整える

内覧時には、室内の匂いや明るさなどの雰囲気づくりが重要です。

内覧時に良い匂いがしたり、室内におしゃれなインテリアが飾られていたりすると、第一印象が良くなり、それだけで物件自体のイメージアップにつながる場合もあります。

インテリアなどにこだわった空間にしなかったとしても、室内を明るくして、室内の匂いに気をつけるだけでも印象を上げられます。

住んでいる家を売る際の注意点

住んでいる家を売る際には、売却活動をしながら新居探しを進めなければなりません。また内覧時には住んでいるからこそ分かる物件の魅力的な部分も積極的に伝え好印象を与えることが重要です。

ここでは、住んでいる家を売る際の注意点について解説します。

売却活動をしながら新居探しも進める

今住んでいる家を売却する場合、売れた後の生活を見越して、新居探しも並行して進めておくことも大切です。

売却した後に新居が決まっていなければ、新居が決まるまでの期間を過ごすために新たな住宅を借りなければいけません。

転居時に余計なコストが発生しないためにも、買主が決まってから新居を探すのではなく、売却活動と同時進行で新居を探しておきましょう。

内覧時には家の魅力なども伝える

内覧時には、積極的に家の魅力を伝えましょう。住んでいるからこそわかる家のメリットなどを伝えられると、より成約に繋がりやすくなります。

実際に生活している空間を見て、そこに住んでいる人の言葉を聞くことで、言葉の説得力が高まります。

内覧の対応をする前に、家の魅力について何を伝えるべきか一度整理しておくと、内覧時に説明しやすくなるでしょう。

売った家に住み続ける方法もある


住んでいる家を売却したあとに別の家に住むのではなく、売却後もそのまま住み続けられる方法もあります。

売却後も住み続ける方法として有名なサービスが「リースバック」と「リバースモーゲージ」です。

この2つの方法は、自宅に住みながら家の売却益を受け取れる便利なサービスですが、一方で注意しなければいけないデメリットもあります。ここでは、リースバックとリバースモーゲージの特徴と注意点について詳しく解説します。

リースバックの特徴と注意点

リースバックとは、住んでいる家を不動産会社に売却し、その後は不動産会社に毎月の賃料を払いながら住めるサービスです。

リースバックを利用することで、自宅売却後も賃貸として住み続けられ、売却資金が手に入るメリットがあります。また、固定資産税が不要になり住宅ローンがなくなるため、経済的な負担も軽減できます。

一方で、買取価格との兼ね合いもあることから、賃料は相場よりも高く設定される傾向があるため注意が必要です。また、あらかじめ決められた賃貸期間が過ぎたら退居を求められる場合もあるため気をつけましょう。

リバースモーゲージの特徴と注意点

リバースモーゲージとは、家を担保にして銀行から融資を受け、その資金を生活費や医療費などに充てつつ、亡くなるまで家に住み続けられる仕組みのサービスです。

リバースモーゲージは、自宅に住んでいる期間は家を売却する必要がなく、毎月の支払いは利息だけなので、自宅に住みつつお金を借りられるメリットがあります。

一方、リバースモーゲージは年齢制限や物件の制限があり、契約者が亡くなったあとは自宅を売却して返済しなければいけません。仮に、自宅の売却益だけで返済しきれなかった場合は、残された家族に大きな負担がかかる可能性もあります。

利用する際には、契約者が亡くなった後の対応にも注意して契約するか判断しましょう。

住んでいる家を売却するなら複数の不動産会社に相談しよう

住んでいる家を売却する際には1つの不動産会社だけでなく、複数の不動産会社に相談することをおすすめします。

不動産会社は、それぞれ得意分野やサービス内容が異なります。数多くの不動産会社の中から、自分の希望通りの会社を見つけるのは大変な作業です。できる限り、複数の不動産会社から見積もりを取って比較しましょう。

有限会社住販は、不動産売却に関するご相談を受け付けております。住んでいる家の売却に関するお悩みやご相談がありましたらいつでもお問い合わせください。お客様の要望に合った売却プランを提案させていただきます。

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