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【50〜60代老後の住み替え】失敗しない選び方のポイントについて解説

<監修者>

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縄田 良太

「センチュリー21 住販」代表取締役。売り主様の希望をよく聞き、緻密に考え抜いた販売戦略で売却することを大切にしています。地元に根ざした経営スタイルが強み。
保有資格:宅地建物取引士

50〜60代で老後を見据えた住み替えを検討する方が多くいます。住み替えのタイミングは、体力や経済状況によって変わります。

また、住み替える先の住居に関しては、リフォームや子供と同居など、さまざまな選択肢があるので悩む方も多いのではないでしょうか。住み替えにおいて大切なことは、家計の状況や持ち家の状態などです。

この記事では、50〜60代老後の住み替えで失敗しないためのポイントについてわかりやすく解説します。

50〜60代の住み替えできる選択肢は?

老後の住まいを検討する際には、リフォームや建て替え、シニア向け住宅への転居などさまざまな選択肢があります。そのため、自分のライフスタイルや健康状態、経済状況に合わせた選択をすることが重要です。

以下に50〜60代の住み替えできる選択肢について、メリットとデメリットについて解説します。

リフォームや建て替え

リフォームや建て替えは、現在住んでいる家を活かしつつ、生活環境を改善する方法です。比較的低コストで、自由に生活空間を設計できるため、老後に向けた新しい設備を導入しやすいメリットがあります。以下に、リフォームや建て替えのメリット、デメリットを解説します。

メリット手すりやバリアフリーなど、老後に適した設計が可能国や自治体から補助金を受けられる場合がある長年住んできた場所で、近隣との交流を保てる
デメリット立地が不便な場合、車がないと生活が不便建て替えの場合は高額で、立地が悪いと売却が難しくなる可能性がある

リフォームや建て替えは、自治体から助成金を受けられる可能性があるため、比較的経済的な負担を軽減しつつ、新しい室内環境で生活できます。

しかし、自宅内のリフォームができても、周辺の環境を変えることはできません。自宅のある場所の周辺環境が暮らしにくい立地であれば、老後の生活に困る可能性もあるため注意しましょう。

シニア向け住宅に転居する

シニア向け住宅は、家事サービスや介護設備が充実した住まいです。分譲マンションや賃貸形式の「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」などもあります。これらの住宅では、バリアフリー設計で、見守りサービスや介護サービスも受けられるメリットがあります。以下に、シニア向け住宅に転居する際のメリット、デメリットを解説します。

メリットマンション購入後は、資産として残せる介護設備、サービスが整っているため、安心安全に暮らせる同世代の住人との交流があり、孤立することが少ない
デメリット介護度が進むと転居が必要になる可能性があるシニア向け住宅の選択肢が少なく、見つけるのが難しい場合もある

身体が不自由になっても介護設備、サービスが整っていることで、老後に体力が衰えてきても問題なく生活できるため安心です。一方で、あまりにも介護が必要な状態になってしまうと転居しなければいけないケースもあるため注意しましょう。

小さめのマンションに住み替える

50〜60代では、子供が独立し夫婦だけや一人暮らしになるため、小さめのマンションに住み替える方も多いです。マンションなら、一戸建てよりも生活空間がコンパクトになるため、夫婦で住みやすくなります。以下に、小さめのマンションに住み替えることのメリット、デメリットを解説します。

メリット庭の管理や設備のメンテナンスが不要エレベーターやバリアフリー設備が整っている場合が多く、生活が便利中高層階なら防犯面でも安心
デメリット上下や隣の住人の物音が気になる場合がある管理費や修繕積立金、駐車場代がかかる

マンションは、庭の管理や設備のメンテナンスを個人でやることがありません。歳を取ると、庭の手入れや設備のメンテナンスなどが困難になるため、老後も安心して生活できるでしょう。

一方で、マンションは近隣と距離が近いことから、隣や上下部屋に住む方の物音が気になってしまいストレスを抱える場合もあります。そのため、比較的音に敏感な方の場合は、事前に大家さんに物音などの確認をした方がいいでしょう。

子供と近居か同居する

子供との近居や同居は、何かあった際に子供からのサポートを受けやすいメリットがあります。以下に、子供と近居か同居するメリット、デメリットを解説します。

メリット親も子も、何かあった時にすぐサポートできる同居や近居に関する補助金が出る自治体もある
デメリット近くに住むことで、トラブルや揉め事が発生する可能性がある二世帯住宅にした場合は、売却時に買い手が限られ、売れにくい

子供と近い距離に住むことで、お互いに何か問題が発生した際に協力できるため、お互いに安心して過ごせることが大きなメリットです。

しかし、近い距離に暮らすことで、意見の食い違いで揉め事やトラブルが発生するケースもあります。そのようなことが続くと、お互いにストレスを感じてしまうため、お互いの相性も考慮した上で検討した方がいいでしょう。

老後の住み替え先を選ぶ際のポイント

老後の住み替え先を選ぶ際は、免許返納後も不便なく生活するための周辺環境や身体状況に合った住宅設備などを揃えているか考慮することが大切です。これらは、老後の生活でも快適に過ごすために重要です。

ここでは、老後の住み替え先を選ぶ際のポイントについて解説します。

住まい周辺の環境

住み替え先の周辺環境は、老後の生活に大きく影響します。特に、免許返納後も生活に不便を感じることなく生活するためには自宅周辺の環境は大切です。

徒歩圏内にスーパーや病院、公共交通機関があると、老後の生活が格段に便利になるため、住まい周辺の環境は重視しましょう。

住宅内の設備

バリアフリー設計が施されていれば、身体が不自由になっても安全に生活できます。自宅ないの設備を考える際には、自身の身体状況も考慮したうえで設計しましょう。

また、オートロックや防犯カメラなど防犯対策も老後生活の安心感に直結するため重要です。できるだけ、安心した生活が送れるように防犯対策の設備も視野に入れることをおすすめします。

子供との距離感

子供が近くに住んでいれば、比較的安心して生活していけるでしょう。しかし、遠く離れていると、何かトラブルが起きた際にすぐに駆けつけられない場合もあるため、不安に感じつことも多くなるでしょう。子供との距離感も考えて住み替え先を考えるとよいでしょう。

経済状況に見合った資金計画

マンションなどを購入する場合、自己資金や住宅ローンについて注意しましょう。ローンを組む際には、生活に無理のない範囲で金利や返済期間を設定できるか確認し、老後も余裕を持って生活できるように計画を立てましょう。

スムーズに売却できる物件か

将来的に施設への入所が必要になる場合も見据えて、住み替え先の家をスムーズに売却できるかも重要です。売却益がその後の生活費や施設の入居費用になるため、物件選びの際は、売却しやすさも考慮しましょう。

老後住み替えを検討するタイミング

歳を重ねると、体力的に引っ越しの負担が大きくなってしまうため、50代のうちから住み替えのタイミングを考えておくとよいでしょう。

また、リフォームや建て替えのタイミングで老後の住まいを見直すのもおすすめです。

ここでは、老後住み替えを検討するタイミングについて解説します。

ローンの審査や体力も考慮して50代から考える

年齢が上がると、ローン審査や仮住まいの賃貸住宅審査が厳しくなります。どんどん先延ばしにしてしまうと、ローンの審査が通らず自分が望んでいた住み替えを実現できなくなってしまう可能性もあります。

また、年齢が上がれば上がるほど、体力的にも引っ越しが大変です。後悔しないためにも、50代のうちに住み替えの準備を始めておくことが大切です。

リフォームや建て替えを検討したタイミング

リフォームや建て替えが必要な場合、そのタイミングで老後の住まいについても考えるとよいでしょう。

住宅は、築年数が20年以上になると、外壁などの劣化が目立ち、リフォームや建て替えが必要になってきます。その際に、老後に備えてバリアフリーを設置するのもおすすめです。バリアフリー工事は補助金対象になることも多いため、費用も安く済む場合もあります。

もし、住み替えを検討しているのであれば、リフォームせずにそのままの状態で売却し他に住み替えるのもいいでしょう。中古物件でも、その土地を気に入り購入する人もいらっしゃいます。

老後の住み替え資金計画の注意点

老後の住み替えには、資金計画が重要です。住宅ローンを利用する場合、年齢によって借入可能額が制限されるため、無理のない範囲で計画を立てなければいけません。

また、住んでいる物件を高く売却し、そのお金を購入代金にあてるなど、ある程度の資金計画を立てた上での住み替えが重要です。

ここでは、老後の住み替え資金計画の注意点について解説します。

住宅ローンも利用できるが制限がある

安定した収入があれば住宅ローンも利用できますが、50代以降の借り入れは返済期間が短くなるため借入可能額に制限があります。

融資基準は金融機関によって異なりますが、一般的に申し込み時の年齢が70歳未満、完済時の年齢が80歳未満であることが一般的です。年齢が高くなるほど返済期間が短くなり、借入限度額も少なくなります。

住んでいる物件を高く売ってうまく活用する

60代で住宅ローンを大きく借りることは難しいため、住んでいる家を高く売却し、その資金を有効に活用するのも1つの手段です。高く売るためには、 売却のタイミングを見計らうのが重要です。

高く売却し、住み替えの計画をスムーズに調整できるためにも、不動産会社に依頼するのもいいでしょう。不動産のプロに相談して、不動産をスムーズに売却してもらうことが大切です。

退職金などの預金は利用しない

老後は想定外の支出が増える可能性が高いため、大きな出費に備えて手元資金を確保しておく必要があります。

例えば、万が一介護施設に入るとなれば年金だけではまかなえない金額を毎月支払わなければいけないこともあります。住み替えのために、退職金などの預金を利用することで、お金が必要になった際に苦労する可能性もあります。退職金や預金は、できる限り今後の生活費や医療費に充てることを考えておきましょう。

老後の住み替えをするなら早めに不動産会社に相談しよう

住み替えを検討する際には、今の住まいがどれくらいの価格で売却できるか把握しましょう。売却の値段を参考にした上で資金計画を立てることで、スムーズに住み替えができます。

また、物件の価格はそれぞれ立地条件や築年数などで異なります。できるだけ高く売却するためには、物件の価値を正確に評価できる不動産会社を選ぶことが大切です。

不動産会社との相性も重要なため、複数の不動産会社を見ながら自分が信頼できる不動産会社に売却の依頼をすることが重要です。

有限会社住販では、売却に関するご相談やお悩みを無料で受け付けております。お客様の物件状況を見ながら、売却プランの提案やアドバイスをさせていただきます。

売却でお困りでしたら、お気軽にお問い合わせください。

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